― 季節を味わうテーブルコーディネート ―

5月5日は端午の節句。
男の子の健やかな成長を願う日本の伝統行事として知られていますが、
子どもだけでなく、季節の節目を楽しむ食卓として取り入れるのが毎日の楽しみ方です。

兜や鯉のぼりを飾るだけでなく、
食卓にもさりげなく季節の意味を取り入れると、
いつもの食事が少し特別な時間になります。

今回は、黒を基調にした落ち着いたテーブルで、
大人の端午の節句の楽しみ方をご紹介します。


1.端午の節句とは?実は「厄除け」の行事


端午の節句は、もともと中国から伝わった厄除けの行事。
旧暦の5月は季節の変わり目で体調を崩しやすいことから、
邪気を払うための行事として広まりました。

その名残が、今も残る風習です。
・菖蒲湯に入る
・柏餅を食べる
・粽(ちまき)を食べる

柏餅
柏の葉は、新芽が出るまで古い葉が落ちないため
「家系が途絶えない」という意味があります。

粽(ちまき)
中国の厄除けの風習が由来で、
邪気を払う食べ物とされています。

筍(たけのこ)
まっすぐ力強く伸びる姿から
子どもの成長を願う縁起物。

端午の節句の料理は、
見た目の華やかさだけではなく、
健康や成長を願う意味が込められた食文化でもあります。




2.端午の節句の食卓は「力強い色」を意識する

ひな祭りが柔らかな春の色合いなら、
端午の節句は力強さを感じる色がよく似合います。

今回のテーブルでは、
黒のプレートと器を中心にコーディネートしています。

黒は料理の色を引き立て、
食卓に凛とした印象を与えてくれる色。

そこに
七宝模様のランチョンマットを合わせることで、
日本らしい伝統の美しさが生まれます。

七宝模様は「円満」「調和」「ご縁(円)」「子孫繁栄」を意味する縁起の良い柄、
円満な人間関係や円滑な調和、財宝や繁栄が続くことを願う柄として
着物や工芸品にも使われてきました。

端午の節句の食卓にも、
とても縁起の良い文様です。


3.竹や自然素材で季節感を添える


端午の節句のテーブルでは
自然素材を取り入れると季節感がぐっと引き立ちます。

竹かごを使って季節の食材を添えました。
竹は生命力が強く、
古くから成長や繁栄の象徴とされています。

また、竹のかごは
テーブルに高さを生み、
食卓に立体感をつくる役割もあります。

お料理は少しずつ小鉢に盛ることで、
家庭の食卓でも品のある和のコースのような雰囲気に。

特別な料理でなくても、
器や小物を整えるだけで
季節の行事はぐっと豊かな時間になります。



―まとめ―季節の行事を、暮らしの中で楽しむ

端午の節句は、
子どものための行事というイメージが強いかもしれません。
けれど本来は、
季節の節目に家族の健康を願い、
食卓を囲む時間でもあります。

大げさな準備をしなくても、
器やテーブルウェアで季節を表現するだけで
暮らしは少し豊かに感じられます。
今年の端午の節句は、
食卓から季節を楽しんでみてはいかがでしょうか。